なぜ彼女は処女膜で歌ったか

つまり、何故アシカは鹿ではないか

もっと詩を書けお前ら その4

最後。

 

最後に言いたいのは、もっと詩を楽しくやりましょうということ。

詩は、読むのも書くのも結構楽しいですよ。

一つの言葉にいくつも意味がある、とかお前らそういうの好きだろ多分。

中二病的な表現もふんだんに使えるし、

人は何人でも殺せるし、

欝でも躁でも許される、こういう詩の世界に飛び込まないか、

むしろ私と一緒に飛び込んでいただけないでしょうか的な。

 

詩をどうやって書くのか、

私も知らないけど、やんわりと説明したいと思います。

 

まず、テーマがいります。

これは詩的なテーマがいいです。

「詩的な」って何だよって思うけど、

これは感覚的なところで、隠喩を使いやすいとか、

設定に自由度が高くて自由な解釈が生まれやすいとか、

そういうテーマだと書きやすいと思います。

多分「死刑の犯罪抑止力」についての詩は相当難しいですよ。

でも、「うさぎのぴょんきち(誰)の苦悩」についての詩はできます。

 

また、自由なテーマは必要ですが、自由すぎると書けません。

突然「うさぎ」について書こうとしても無理です。

どんなうさぎのどんなところについて書きたいか、まで考えた方が良いでしょう。

うさぎを例として出しましたが、

動物や物の擬人化ネタは割と鉄板かつ書きやすいです。

動物や物の無邪気で子供っぽいところに

欝や性を絡ませれば、簡単に詩的なテーマになります。

 

テーマを決めたら、掘り下げます。

うさぎの名前はぴょんきちで、人参が病的に好きで、

アルコール中毒みたいに人参が切れると大暴れするクズ野郎にしよう。

とか決めます。

更に、最後はぴょんきちは殺したいな、出来れば自殺がいいな。

とか決めます。

自殺の原因は孤独とクズすぎる人生への絶望にしよう。

と決めます。

人参は麻薬みたいな設定にしよう、妻を殺して子供を食べて、自殺で殺そう。

と決めます。

だいぶヤバイ設定です。

 

最後に、装置を考えます。

詩の解釈を自由にする、もしくは詩をわかりにくくする装置、「隠喩」を仕掛けます。

うさぎの目はメンヘラっぽいので、火星に例えて、

欝と火星と宇宙を上手いこと関連させてわかりにくくしよう、と決めます。

更にもう一つ、語調を調えるための言葉遊びを思いつけば、それも入れましょう。

うさぎのぴょんきちだし、「ぴょんぴょん」とか言わせておこう、

と決めます。今回は使わなかったけどね。

 

本当に素晴らしい詩にするには、

これに更にメッセージを付与します。

ぴょんきちの最期からどんなものを読者に伝えたいのかを考えて、

より解釈を縛るような隠喩を加えたり、情景や設定を工夫していく操作が必要です。

まあ今は余り頭を使わず、偶然に任せて作ることにしましょう。

 

これで後は詩を書くだけです。

 

「うさぎのぴょんきちの最期」

 

うさぎのぴょんきち 今日も走る

元気いっぱい うさぎのぴょんきち

うさぎのぴょんきち 人参大好き

大好きすぎて おぼれ死ぬ

 

人参の海で ぴょんきちの目が

火星みたいに 真っ赤に回る

人参に酔った うさぎのぴょんきち

野原走って 大騒ぎ

 

出会った女を 残らず犯し

出会った男を 噛み殺す

最後に残った おくさん殺し

子供は残らず 食べちゃった

 

ひとりぼっちの うさぎのぴょんきち

空に輝く 火星が家族

目から流れる 星の小川で

さみしすぎて おぼれ死ぬ

 

人参抱えた うさぎのぴょんきち

首つり縄へ ひとっ飛び

お次は宇宙で 大騒ぎ

このまま火星へ ひとっ飛び

 

 

あ、これは全然上手くないですねwwww

グロ設定を楽しんだだけだねwwww

いや、うさぎのぴょんきちとか書きたくなかったしwww

無理矢理書かされただけだしwwwww

ファーーーwwwwww

だって思いつかなくねwwwwぴょんきちの死に方なんかwww

 

という感じで、割と適当に書いたら面白いものなんですよ。

こういう適当に書いた物を、次にどうやって改善するのかみたいなことを話合ってもいいし、

こういう装置はどうかとか考えるのもいいし。

なので皆さんも是非是非書いてみてほしい!

出来たら見せて!

 

ぴょんきちを上手いこと感動的に殺してくれる人募集。