2015-01-04 火の国 詩 月も星も眠ってしまった 波も寝言をつぶやくだけ しかし空は予感している ふと黒の中に花が生まれる 紺の底から歌が生まれる そして紫が追いかけてくる 希望は水平線の向こうから来る その色は橙なのだ 白い小さな船が出た まだ街は寂しい夢を見ている 死んだ水夫の魂はかもめになるそうだ まばたきよりも早く水平線が裂ける 煌めく道の先は火の国だ その国には悲しみがない 網に銀の鱗が跳ねている 魚は涙から作られる 魚を食べた人間は 誰も火の国にはたどり着くことはできない しかしそれは失望だろうか 朝が来た ーーーーーーー 実際に見た風景を詩にするのは難しいですね がんばってんだけどなー