なぜ彼女は処女膜で歌ったか

つまり、何故アシカは鹿ではないか

3/30にやったこと

・お試し期間中のWimaxを返還したので我が家からネット環境が消失した

よって、ブログ更新がぐだぐだになる予定。

 

・洗濯機で洗濯した!!!

洗濯機で!!洗濯!!!マジヤバイ!!!

前に住んでた家は学生会館で、洗濯機が共用だったため、洗濯するために4Fの自室から1Fの洗濯ルームまで二往復がデフォだったわけ。しかも1回100円。

でも今は!!洗濯しようと思ったら!!ちょっと歩くだけでいい!!

何という贅沢!!

一人暮らしってすごいっすよ(四年目

 

宮部みゆきの「ICO」を読破するのは拷問ではないか

ICO  -霧の城-

ICO -霧の城-

 

読み終わりません。辛い。

私はファンタジー小説か児童書しか読めない致死の病にかかっています。


だってさー大人の小説ってさードロドロする割に何も出来事起こらなかったりするじゃん?
村上春樹とかさー好きな人には大変失礼なことと存じ上げるけど、人生の心配事を増やすだけじゃないかー?
曾野綾子とか幸田文とか、素敵な女性が出てくるとか着物がテーマとかだったら読むんだけど。
小説に求めるものの違いなんだろうな。


ICO」はファンタジー小説です。
太陽神信仰がメジャーな世界に、悪魔信仰が芽生えたから、太陽神に選ばれたか何だかの少年がその悪魔信仰を根絶やしにする的なお話なんですけど。

そもそも設定が。今どき児童書でも、光は絶対的な正義ではない、どんな人間も闇の部分があり、闇には闇の良さがある的な設定で書かれる小説が多々ある中で、完全に光vs闇で書かれるとどうしても感情移入しづらいところがある。

加えて、太陽神と魔神という2つの神がいるというのは字面では書いてあるんだけど、それがどんな神に対するどんな信仰で、どんな文化なのかが全然描かれてなくて現実味が全然ない。
ヒロインの女の子は、生まれた時から太陽神を深く信仰していて、「親子の絆より神と人の絆の方が強い」とか言ってのけるにも関わらず、彼女がそういう信仰に至った経緯もわからないし、日常的に祈りとか代償を捧げる描写もなくて、本当に信仰してるんだか疑わしい。
その割に太陽神氏、ご神託を下したり光で主人公を守ったりするので、一応存在はしてるらしいんだけど。


宮部みゆきは「ブレイブストーリー」がまあまあ面白かった気がするので期待してたんだけど、これはハズレ感。
とりあえず全部読むように頑張る。


光と闇の関係を描いた児童書と言えば、最も有名なのはル・グウィンの「ゲド戦記」でしょう。

影との戦い―ゲド戦記〈1〉 (岩波少年文庫)

影との戦い―ゲド戦記〈1〉 (岩波少年文庫)


内なる闇と戦い、自分自身に勝つことがテーマの魔法物。
強い光(栄光、庇護、愛、才能など)を受けたときに、自分の心の歪みが見える。
それを自分の力で克服していくお話です。


同じ魔法物でも、ハリー・ポッターなんかは三人組のドロドロ友情物語だったのに対し、こちらの主人公ゲドは万年独りぼっち。
第一巻は特にオススメ。
ハリー・ポッターみたいなベタベタした友情がうざったい、ぼっちっちな方は是非読んで欲しいです!
どっかの誰かが数年前に「ゲド戦記」って名前のゴミみたいな映画を作ったことがありましたが、それは黒歴史なので忘れてあげてください。


もう一つ、光と闇の関係を描いた名作児童書と言えば、萩原規子の「空色勾玉」。

 

空色勾玉 (徳間文庫)

空色勾玉 (徳間文庫)


こちら「勾玉シリーズ」と呼ばれる三部作です。
日本神話をモチーフにした名作。女児向けな雰囲気があるので男児や大きなオッサン達はなかなか手に取る機会がなさそうなのがとてももったいない!
輝(かぐ)と闇(くら)という2つの神の信仰が小競り合いを繰り返す日本で生まれた二人の子供達が、イザナギイザナミに遡る輝と闇の争いを勾玉の力によって何とかする的な話なんだけど、
輝と闇双方の神の様子や信仰の形態、文化の違いを克明に描いているので、ものすごいリアリティがあるし、輝の皇子にも闇の巫女姫にもすごく共感ができる。
「これが日本が誇るファンタジー小説です」って言って外国人に勧めたい感じの本です。

 

今まで読んだ児童書についても記録していきたいなー。