「メンヘラ」って何なのか
今日は天気が悪いので、暗い記事ばかり書いてしまうな。
これから精神疾患について書きますが、私は医学を勉強してませんので、
フリーダムに書いていることをご了承ください。
「メンヘラ」って何でしょうか。
このブログでも「メンヘラ」という語はよく使ってるし、ネット上でもよく目にしますね。
皆さんは「メンヘラ」ってどういう意味で使っていますか。
はてなキーワードの「メンヘラ」のページは酷い。
「精神疾患・精神障害を持つ人」と定義されていますが、
その下の方に2chのメンヘラが非メンヘラに対して及ぼした被害みたいな物がまとめられています。
「メンヘラのオフ会では自分のメンヘラレベルの自慢をしあう」
「リストカットをやめるように言ったら電話が1日中かかってきた」
とかね。
こんなこと、「身体疾患・身体障害を持つ人」に対しては書くかな?
メンヘラに対してのネット上の扱いは凄まじいものがあります。
・メンヘラとのセックスがすごかった、メンヘラはすぐセックスができる
・メンヘラに迷惑かけられた、関わりたくない
・メンヘラは精神が弱い奴がなる
とか、疾患や障害を持つ人に対しての扱いとは思えない、ものすごいことが書かれています。
まあネット上は別にいいじゃないか、好きに書いていいじゃないか、と私は思います。
2chで書かれるメンヘラの生態って結構面白いしね。
「かたわ」「めくら」「バカチョン」など、差別的な語がスラングとして流行することは、今までも何度もあったことで、
差別的な語が流行していることと、本当に蔑まれていることとは別です。
三次元でどうしているか、ということが重要だと思います。
と書くと、「メンヘラ」に対して蔑みの気持ちがあることに気付くと思うんだけど。
私もそうでした。
「メンヘラ」は心が弱い奴だと思ってたし、過去のことをぐるぐる考えて、死ねもしないのにリストカットとかバカかと思ってたよ。
この思考は致死の毒物です。
「メンヘラ」認定を受けるに相応しい精神疾患、
現代人にとって、もはや「知らない誰かがかかる病気」ではなくなりました。
家族がかかる、友達がかかる、というレベルですらなく、自分が一生のうちにかかる可能性が高い、
一生付き合い続けるかもしれない病気になっていると思います。
仕事が上手く行かない、研究が辛い、借金が出来た、家族が死んだ、自分が障害を負った、悲しいことは山ほどある。
もし自分が「メンヘラ」となったときに、差別的な思考を持っていたらどうなるでしょうか。
「メンヘラ」になる時には、心のエネルギーが落ちていると思うのですが、
そこに「自分がメンヘラになるなんて、自分はゴミだ」という思考が加わることになります。
メンヘラ批判においては、「死ぬ気もないのに『死にたい』とうるさい」「死にたいなら死んでみろ」とよく書かれますが、
辛くて学校や仕事に行けない状態で、「自分はゴミだ」と考えてしまった場合、
あなたは本当に死なずにいられますか、ということです。
「メンヘラにはなりたくない」→「俺がメンヘラなはずがないから、病院には行かない」
「メンヘラとは関わりたくない」→「俺は人に関わってもらうのは申し訳ない」
「メンヘラは社会のゴミ」→「俺は社会のゴミ」
「メンヘラは早く死ね」→「俺は早く死ぬべきだ」
今の「メンヘラ」観にこんな思考が含まれていたら、それは非常に危ない状況だと思います。
流行の病には予防接種をしますが、
自分が「メンヘラ」になったときにも、
「これは人生の通過点だから」「そういう生き方なんだ」と笑えるようにしておくのは、
重要なんじゃないかな、と思っています。
ネット上では本当に好き勝手に書いていいと思います。娯楽ですから。
しかし、それがネット上の様式美であって、楽しんで消費される物であって、
実態ではない、本当にメンヘラを嫌ってはいけないと知っておかないと、
次は自分が自殺するかもしれません。
暗い!!暗い!!!!!!電気を付けよう!!!!!!!