なぜ彼女は処女膜で歌ったか

つまり、何故アシカは鹿ではないか

女子大生のようなものがゼクシィを真面目に読んで考えた【レビュー編1】

今回は、ゼクシィの記事を真面目に読み、考えてみたいと思います。

特に前回でいうところの【読み物パート】をじっくり読んでいきますね。

 

ゼクシィ6月号の読み物パートの内訳をテーマ別に見てみましょう。

 

【婚約】

彼親への挨拶の仕方・先輩夫婦の結婚指輪

 

【結婚式準備】

素敵な結婚式のアイディア(自然派・ナチュラル志向のウェディング)・読者の結婚式・結婚準備のベストな進め方・結婚式にかかる費用・手作りウェディングアイテムのアイディア・会場探しの疑問・式場のテーブルコーディネート・花嫁の毛処理をどうするか・ドレスコーディネート・花婿への要求リスト

 

【新生活】

・家計管理・新生活の保険をどうするか・料理本・家事本

 

みたいな感じです。

読んでみたけど、全ての記事がめっちゃ面白いです!ツッコミたくなるところもあるけど、それ以上にすごくためになるの。特に【新生活】の家計管理や保険の記事は、まだ社会人になり損ねている私にはとても役に立ちました。

 

以下に、私が気付いたゼクシィの特徴を真面目に考察してみたいと思います。

 

<ゼクシィの特徴1>

〜ゼクシィの理想の結婚式像と、読者の理想の結婚式像の乖離〜

ゼクシィには、ゼクシィが提案する理想の結婚式に関する記事と、読者の結婚式レポート記事、どちらもあります。

二つを見比べていて、気付いたことがあります。ゼクシィの提案している素晴らしい結婚式と、読者の結婚式は天と地ほど差があるということ。

以下はゼクシィの写真ではありませんが、例えて言うならこれほどの差がある。

 

【ゼクシィの好きな結婚式】

f:id:peroperosaretai:20120508134434j:plain

 

【読者の結婚式】

f:id:peroperosaretai:20140502010003j:plain

 

この違いが、男性諸君にもわかるといいんだが。

言語化すると、

【ゼクシィの結婚式】

お姫様ドレスではなく自分の性格にあったドレス、肩の力を抜いたイメージ、自分らしい&自分が楽ちんな結婚式をチョイス

【読者の結婚式】

一生に一回のお姫様体験に相応しいお姫様ドレス、着心地は頑張りでカバー、お姫様に相応しい結婚式をチョイス

 

という感じなんです。

ゼクシィが提案しているドレスはとても素敵です。特に別冊「WEDDING DRESS」でゼクシィが提案している花嫁コーディネートは素晴らしい。ガーデンウェディングでは麦わら帽子をドレスとコーディネートしたり、花束を野花にしたり。パンツスーツが似合う花嫁にはそのスタイルを提案するし、ハイヒールばかりじゃなくてぺたんこ靴を提案する。ファッションテーマとして「フレンチマリン」「ロック」「スポーティー」「60年代」など、自分らしさを打ち出す仕掛けがいっぱい!読んでるだけでめちゃめちゃ心が踊ります。

 

しかし、別冊「ドレス&ビューティBOOK」に代表される、読者が実際に結婚式で選んだドレスはどうか?

なんと一律プリンセスラインのドレス(お姫様が着てる丸いスカート)なんですよ!「人気ドレスBEST30」っていう特集があるんだけど、なんと23/30がプリンセスライン!!!

マーメイドラインや、

f:id:peroperosaretai:20140502011034j:plain

エンパイアラインは、

f:id:peroperosaretai:20110924114447j:plain

ほぼシカト状態なのです。

 

ゼクシィの8割を占めるウェディング店舗の広告に出ているウェディングドレス、これは店舗が用意した写真を使用しているのでゼクシィ編集部はノータッチだと思うのですが、こちらもほぼプリンセスラインです。

これ、とても不思議です。

というか全国の読者はゼクシィから一体何を学んでいるのでしょうか!?こんなに多彩なウェディングドレスのアイディアを提供されているのに、実際に選んでいるのはお姫様スタイルなんですよ。5kgもあるんやでこの本!?!?!?

これってどういうことだと思う?

「ゼクシィが何を言おうが、みんなお姫様になりたいわよ」って言うことなんだろうか。ゼクシィはゼクシィ、うちはうち?

 

結婚式の形式についてはあまり記事がなかったのでちょっと言えないのですが、とりあえず読者の結婚式取材記事で取材されていたのは、一般的なチャペルウェディングからの一般的なホテル披露宴、という流れでした。多分ゼクシィが雑誌で本当に書きたい結婚式は、チャペルではなく噴水のある公園や海岸とかじゃないのかな。これは適当ですごめん。

 

とりあえず、今回気付いたことはこんな感じ。これはゼクシィ編集部でもやんわりと問題視されてるテーマなんじゃないかなって思う。読者の求めている物以上の物を提案してしまうゼクシィと、ゼクシィはさておき自分の夢に突っ走る花嫁。

 

つづく