なぜ彼女は処女膜で歌ったか

つまり、何故アシカは鹿ではないか

クズ野郎式イエス・キリスト物語〜処刑編〜

今回こそイエス・キリストを処刑します!!!!!

 

このブログの特性なのか、改行が相当広くなってしまい、普通に書いてるのにポエマーチックになって嫌です。しかも改行が広いと宗教的な雰囲気さえある。気持ち悪いです。

 

【クズ野郎のルール】(省略)

 

<最後の晩餐>

イエスは首都エルサレムにまで入り、大々的に宣教をしました。そしてファリサイ・サドカイ派と大いに対立しました。

ファリサイ・サドカイ派は、イエスをどうにかして殺してやりたいと企んでいましたが、イエスを信じる群衆がキレて反乱を起こすと困ります。一番良いシナリオは、群衆がいない時にイエスを引っ捕らえることですが、一体いつ群衆がいなくなるのか知る方法がありませんでした。

そこで申し出たのがイスカリオテのユダだったのです。ユダはイエスの居場所を銀貨三十枚で売る約束をします。

 

さて、最後の晩餐です。

イエスは十二使徒と共に食事をします。

パンを割き、「これは私の体である」と言って弟子に食べさせ、ワインを取り、「これは私の血である」と言って弟子に飲ませた(意味はよくわからない)。

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ここで、イエスは自分の処刑に関して、2つ予言をします。

1、ペトロが、イエスが捕らえられた後、鶏が鳴く前に三度、群衆の前で「イエスのことは知らない(弟子ではなかった)」と言うこと

2,ユダがその夜、裏切ること

 

<ゲツセマネ>

イエスはゲツセマネという場所に行き、神に「出来ればこの試練から助けて下さい」と祈ります。

この「試練」とは、来たる自らの処刑のことです。

イエスは、父なる神から自分は処刑されることを聞いていて、それを嫌がったのです。

私は、この場面はとても重要だと思います。イエスは神の子だから、起きることを全て知っていて、処刑だって楽々こなした印象がありますが、この箇所を読むと、そんなことなかったことがわかります。

イエスは、死ぬのが嫌だったのでした。何て可哀相なのでしょう。嫌でも、神の子だから死ななきゃいけなかったのです。

神は間違いなく虐待親です。

 

そこへユダが、祭司長、長老達から使わされた反イエス派の群衆と共に、やってきます。そしてユダがイエスに接吻をするのを合図に、イエスは捕らえられるのでした。

弟子達はみなイエスを守らずに逃げてしまいます。

ペテロは群衆から「あなたはイエスの仲間だ」と指摘されますが、それを三度否定します。イエスの予言通りになったのでした。

 

<イエスの裁判>

イエスは、裁判にかけられます。

しかし、イエスは法律上何一つ悪いことをしていないので、裁判官ピラトは困ってしまいます。

祭司長や群衆はとにかく「イエスを殺せ」と怒鳴ります。

裁判官ピラトは群衆を満足させるために、イエスを処刑する判決を下すのでした。


Trial by Pilate - Jesus Christ Superstar - YouTube

ジーザス・クライスト・スーパースター」というミュージカルがあります。

「CATS」を作ったアンドリュー・ロイド・ウェバーが作ったミュージカルです。この作品は、神の権威よりも、イエス、ユダをはじめとした登場人物の心情に着目しています。

キリスト教徒じゃなくても絶対に楽しめる内容です!

 

まあそれは置いといて、このビデオ見ると割と裁判の感じがわかりやすいかもしれない。

ちょっとピラトがイエスを救いたがりすぎな演技ですが、この場面ではイエスは何も弁解せず、ほぼ自殺のように自分を処刑させており、群衆は処刑しろとピラトに迫っています。

このクズ野郎式イエス物語書いてからこの映像見ると、なんか可哀相で泣けてくるな・・・。

 

<ユダの自殺>

ユダは拷問されるイエスを見て、良心の呵責に苦しみ、自殺してしまいます。

もう何て救われないんでしょう。ユダも可哀相です。

お金が欲しくて裏切っちゃったのでしょうか。それでも反省するところは偉いですよね。

イエスは自分が処刑されることを知っており、ユダの裏切りを唆す発言をしていました。イエスがユダを止めていれば、ユダは裏切らなかったかもしれない。

イエスもどうしても処刑されたかったから仕方ないのですが、ユダは相当巻き込まれた感が否めません。

 

<イエスの処刑>

イエスは裁判の結果、ゴルゴタの丘にて処刑されます。

十字架にかける刑というのは、凄まじい拷問です。手首と足首を木の杭に釘付けしますが、それだけで死ぬわけではありません。両腕に自重がかかり、肩を脱臼し、結果的に胸に自重がかかって呼吸困難に陥って死ぬ刑だそうです。長い場合は死ぬまでに48時間かかったとか。

イエスは猛烈な苦しみの後、「エリエリラマサバクタニ(輪が神、どうして私をお見捨てになったのですか)」と叫んで絶命します。

死後、1人の兵士が槍でイエスの脇を突き刺します。それが後にオタクが大好きな「ロンギヌスの槍」となるわけですが、聖書に「ロンギヌス」の記述はありませんよwww

 

<復活>

ああ、イエスはなんて可哀相なんだろう、信義のために死んでいったのだ、すごい偉人だって思うじゃん?

ちょっと感動すんじゃん?

ところがよ!イエス!復活すんだよな!!!!!!

マジで何で復活すんの!?!?!?折角みんなものすごく悲しんだのに!?!??全部嘘やったん!?!?!?!??

 

はいはい、イエスは三日後にホイホイ墓から出てきます。その第一発見者がマグダラのマリアです。

その日がイースター、復活祭として今も祝われているわけ。

弟子達はケロッとしており、復活したイエスの釘痕をチェックするなどして、イエスの復活を確認します。

それでめでたしめでたし。イエスはみんなに挨拶して、天に帰る、という話でした。

マジで復活空気読んでいただきたい。

 

以上で、クズ野郎式イエス・キリスト物語はおしまいです。

これで皆さんはキリストを主題とした映画も絵画も小説も何となくわかるようになったのではないでしょうか?なったよね?なったら良いんですが。

 

聖書まとめるのすごく面白かったです。

超クズっぽくなるように頑張ったのですが、やっぱクズっぽくならなかったwwwww

何にせよ、自分はやっぱりどう考えても全くキリスト教の神を信じる筋合いなんかなくて、神道娘だと思っているのだけど、イエスが本当に心から信じていた「天国」という概念を群衆に広め、群衆を「天国」に導くためにどんなに頑張ったか、その意欲だけは感動しました。

出来ればイエスは自分で伝記を書くべきでした。弟子には如何せん文才がありません。

 

また今度、旧約聖書編も書いてみたいと思います!